対外試合イベント

対外試合イベントを開催しました!

今回は、栗林サッカースポーツ少年団さんにご協力いただき、U-9、U-11、U-12の3つのカテゴリーでフットサルの試合を行いました。普段のスクールとは違う環境でのプレー。試合だからこそ見えてくる姿もあり、選手たちにとって貴重な経験となりました。


U-9クラス


2年生と3年生、あわせて6名で参加しました。

試合になると、普段できているプレーが出せなくなる子もいます。その原因は「試合の雰囲気」「周囲の声」「自分への期待」など、メンタル的なものが多く関係しています。
普段のスクールでは個々のストロングを伸ばすことをトレーニングしており、今回はそのストロングを発揮できるよう導くことが一つのポイントでした。
緊張している選手とは休憩中に夏休みの話を聞いたり、プレー中の小さなチャレンジを褒めたり、選手たちは徐々に本来の力を発揮していきます。


この日は特に次の2つのテーマが印象的でした。

①コートを広く使う

この年代では「団子サッカー」になりがちです。
普段のスクールで“幅をとる”意識を育んでおり、スクール中のゲームでは4ゴールや6ゴールのゲームを実施してきた成果がしっかり見られました。
多くの選手が自然と広がり、幅を使って効果的に攻撃をしていました。


②逆足のチャレンジ

スクールでも繰り返し伝えている「逆足を使う」意識。
試合の中では、利き足に持ち替えることでチャンスを逃してしまう場面が多く見られましたが、それに気づいた選手たちが、どんどん逆足にチャレンジしてくれました。
最終的には、複数の選手が逆足でゴールを決める成功体験をしました!


曜日の違う選手たち同士の初顔合わせもありましたが、ボールがあればすぐに仲良しに。
みんなで17ゴールを挙げ、とても楽しい時間になりました!



U-11クラス


こちらも6名で参加しました。

この年代は、自我が育ち、勝ちたい気持ちが強くなる時期。その反面、仲間のミスにイライラしたり、声かけがネガティブになったり、自分自身のプレーに影響してしまうこともあります。

試合の中でそんな空気を感じたので
「ポジティブな声が、プレーを楽しくして、仲間の力を引き出す。だからこそ勝利にもつながる」
と伝えました。

そこから選手たちがポジティブな声を出して雰囲気が一変。
選手たちはお互いの良さを認め合い、ストロングを発揮し始めました。
初めて一緒にプレーする選手同士も、自然と連携が生まれました。


戦術面でのテーマ

今回は、コートの幅を作れていたけど、"ライン間"を使えていなかったので、"ライン間"を使うことに取り組みました。普段のトレーニングでも取り組んでいるので、選手たちは理解はしています。相手のプレッシャーが強い中でのチャレンジでしたが、ライン間でボールを受けることで、数的有利を作れる場面もたくさんあり、成功体験につながりました。

結果は、なんと21ゴール!良い雰囲気の中でプレーできたことが、結果にも表れたと感じています。



U-12クラス


このクラスは、エリートクラスの選手たちで構成された6名で臨みました。

対戦相手の栗林さんは、バーモントカップでも好成績を収めているチーム。
だからこそ、今回の目標は「勝ち負けよりも、成長」。
試合を重ねながら上達していくために、試合の中でチャレンジを続けようと、初めに確認してスタートしました。


最初の2試合は負けていましたが、「逆転することに面白さがあること」「ポジティブな声が絶対条件であること」を伝えました。3試合目でようやく雰囲気が整い、4試合目からは見違えるようなチームになったと思います!


戦術面でのテーマ

守備:パスラインを切る
 →一発で改善され、相手の選択肢を限定してピンチを未然に防ぐことができました。

攻撃:深さの確保
 →味方のスペースを作るという意識に気づき、深さを使う攻撃もできました。

今月のスクールテーマ「2人組のグループプレー」も活かされ、ワンツーの連携やポジショニングの工夫もありました。


そしてゲームの中で顕著だったのが「ボールの失い方」。
フットサルもサッカーも試合の中でボールを失うことは当然何度もあります。
だからこそ、どこで・どう失うかが大切。これはスクールではあまり伝えられない部分ですが、試合の中でその考え方を伝え、選手たちも失敗を繰り返しながらプレーを改善してくれました。


シーソーゲームの結果は9-11。
最後は体力面の差もありましたが、それ以上に「ボールの失い方」の差が出たと感じています。
ただ、試合を重ねるごとに成長し、最後にはしっかりと“フットサル”ができるチームになっていました。
最後に


スクールではスキルだけでなく、個人戦術、グループ戦術、考え方をじっくり育て、試合ではその成果や課題がリアルに見えてきました。ポジション適性や新しいストロングも発見できました。対外試合は、選手たちの成長の機会であり、指導者としても新たな発見の連続でした。

これからも、「楽しむこと」「チャレンジすること」「ポジティブでいること」を大切に、選手たちと向き合っていきます。

栗林サッカースポーツ少年団の皆さま、ありがとうございました!