カットイン

 
U-9・U-12・エリートクラスの今月のテーマは「カットイン」です。カットインとはサイドから中央にドリブルで切れ込んでいくプレーです。

フットサルでは選手を利き足とは逆サイドに配置することが定石です。サッカーのワールドクラスの選手でもメッシ選手やネイマール選手、ロッベン選手などは利き足とは逆サイドに配置されています。最近の日本代表では久保建英選手や堂安律選手、三苫薫選手など、利き足とは逆サイドで持ち味を発揮する選手が増えてきました。今開催されている全国高校サッカー選手権の出場校でも、利き足とは逆サイドに配置されて活躍が目立つ選手がいます。


利き足とは逆サイドに配置されるメリットはたくさんあります。

相手から遠い足でコントロールできるのでボールを失いにくい
視野が広がるのでプレーの選択肢が増える
相手との間合いの中で最後の瞬間まで相手と駆け引きできる
カットインした時に利き足でフィニッシュができる

 
利き足と同サイドで持ち味を発揮する選手もいます。サッカー日本代表で言えば伊東純也選手がそうです。スピードを活かした縦への突破力はとても魅力を感じます。
チームに所属しているスクール生に聞いてみると、殆どの選手が利き足と同サイドに配置されているようです。どういうプレーが求められているのか聞くと、縦への突破とセンタリングという回答が多かったです。

一方、利き足とは逆サイドに配置されている選手はスクール生の中では1名でした。彼は右利きで左サイドに配置されていて、左利きの選手が右サイドに配置されているそうです。どういうプレーを求められているのかを聞くと、縦へのドリブル突破とクサビやボランチとの2人組の展開、カットインからのゴールに直結するプレー、オーバーラップしてくるサイドバックを使うプレー、逆サイドへの展開ということでした。確かにスクールでも多くの選択肢を持ってプレーしています。



当スクールではこのカットインのトレーニングで以下のポイントを伝えています。

仕掛けるドリブルの方向
ボールの置き所
相手との位置関係
相手の重心移動
縦への突破
カットインの体の向き
カットインの角度
フィニッシュ

 
このボールの持ち方を当スクールではレガッテと呼んでいます。レガッテとは突破のドリブルです。このトレーニングをすると爆発的に上達する選手が数人生まれます。サッカー経験者がそうなる場合もありますし、サッカーチームに所属していないスクール生が覚醒することも多々あります。今回は後者の方が多いです。彼らが自信をもってドリブルをしかけ、突破してシュートを決める場面は見ていてゾクッとします。
このトレーニングは本当にたくさんの選手に経験してほしいです。

トレーニングの様子は随時Instagramで更新してまいります。