サッカーに活きる!ジュニア世代でフットサルをプレーすべき驚きのメリットとは?

最近、ジュニア世代(小学生)のトレーニングにフットサルを導入するチームが少しずつ増えてきました。先日も、あるクラブチームの指導者様からこんなご相談をいただきました。

「正直、何も知らないのにずっとアンチフットサルだったんです。でも、サッカーの局面のトレーニングを突き詰めて考えていくと、どうしてもフットサルが有効だという結論に至ってしまう。実際に調べてみたら、これは早く導入すべきだと感じました」

この指導者様は、私が指導しているサッカー少年団の試合を観戦して、「どのようにフットサルをトレーニングに落とし込んでいるのか教えてほしい」と連絡をくださったのです。


今回は、なぜ今、サッカー選手にフットサルが必要なのか?その具体的なメリットを解説します!

①ボールタッチ数が「約6倍!」圧倒的な技術と経験値

フットサルはサッカーに比べてコートが狭く、5人制という少人数で行います。そのため、選手1人あたりがボールに触れる回数(ボールタッチ数)が劇的に増えます。ある統計では、その差はなんと約6倍!サッカーの試合で10回ボールに触れる機会があるとすれば、フットサルの試合では60回も触ることになります。単純にボールに触る回数が増えるだけで、選手の技術と経験値は爆発的に向上します。

また、幼少期にフットサルを経験している南米などの国々の選手は、トラップ・運ぶ(コンドゥクシオン)・交わす(レガッテ)のあらゆる局面で「足裏」を巧みに使います。足裏でボールをコントロールする最大のメリットは、「顔が上がって周りの状況を認知できること」です。顔が上がれば選択肢が増えるため、ディフェンス側はプレッシャーをかけづらくなります。さらに、ボールを動かしながら自分の懐(ふところ)で位置をコントロールできるため、スムーズに次のプレーへとつなげることができます。

②「認知・判断・実行」のサイクルが劇的に向上する

サッカーもフットサルも、すべてのプレーは「認知 ⇒ 判断 ⇒ 実行」という流れで行われます。基本となる「認知」の対象は"ゴール" "ボール" "味方" "相手" "スペース" の5つです。
サッカーに比べてピッチが狭く人数が少ないフットサルは、一見難しそうですが、実は「認知すべき情報量(スペースや人数)」が整理されているため、子どもたちにとってフォーカスしやすいという特徴があります。狭い空間で「認知する力」が磨かれることで、自ずと「良い判断」が生まれ、「良い実行(技術)」へとつながる。これこそがフットサルをプレーする大きなメリットです。


③W杯のスター選手も実践!個人戦術とグループ戦術

現在ワールドカップが開催されています!トップオブトップの熱いプレーを観られる素晴らしい期間です。今月のスクールのテーマは《デスマルケ(マークを外す動き)》。スクール生たちも日本代表の試合を観て、「鎌田選手から上田選手へのパスのダイアゴナル(斜めのランニング)が凄かった!」「小川選手がコーナーで相手の視野から消えてマークを外してた!」と、自分たちの練習とリンクさせてイメージを膨らませています。実は、日本代表の上田綺世選手も中学時代にフットサルをプレーしており、「マークを外す動きはフットサルで身に付いた」とメディアで語られていました。

フットサルには、サッカーの局面を打開するための2人組のグループプレー(戦術)が明確に体系化されています。スルーパス / ワンツー / パラレラ(平行の飛び出し)バ(抜ける動き)/ カーテン / ブロック / ピックアンドロール / ピヴォ当て など。これらは、単に形を覚えるのではありません。「ボールホルダーのボール持ち方」「スペース」「ゴールの位置」「味方のサポート位置」「プレッシャーのかかり方」といったシチュエーションに応じて、どのプレーが有効かが明確に整理されているのです。これがサッカーに活きることは、至極当然と言えます。

④フットサルIQを高める「デザインされたプレー」

フットサルでは、セットプレーをはじめチームごとにデザインされた(仕込まれた)プレーが多く存在します。私が昨年度指導していた少年団では、バーモントカップ(全日本U-12フットサル選手権)の際、これだけのデザインプレーを共有していました。局面デザインプレーの数コーナーキック5パターンキックイン8パターンクリアランス4パターンキックオフ1パターンこれらはリスタートの戦術ですが、取り組むことで子どもたちの「フットサルIQ(サッカーIQ)」がグッと高まります。さらに、試合中のインプレー(流れの中)で似たような状況が起こったときにも、選手同士が共通認識を持って、同じ良い現象を再現できるようになります。


⑤常に「ゴール前の攻防」だからこそ理解が深まる、原理原則

フットサルは常にゴール前の攻防の連続です。ここでよくあるのが、「リスクがないから」とロングボールを多用して勝率を上げようとするスタイルです。しかし、それでは本当の意味での「育成」にはなりませんし、上のカテゴリーで勝ち上がっていくことは難しくなります。常にゴール前であるからこそ、フットボールの原理原則である「ゴールを奪う」「ゴールを守りボールを奪う」という本質が最優先されます。ピッチ上の全員が、常に当事者としてプレーに直接関わり続ける環境がここにはあります。常にゴール前の攻防なので、重要な決断の連続になることは、育成の観点から選手の成長を加速させることは間違いないです。

フットサルでは全体のゴールのうち約50%~60%がトランジション(攻守の切替)の局面から生まれると言われています。ちなみに、サッカーの最高峰であるイングランド・プレミアリーグでも、ゴールの約63%がトランジションから生まれているそうです。つまり、現代フットボールにおいて「切替の質」を上げることは必須項目。ポジティブトランジション(奪った瞬間)にどう攻めるか、ネガティブトランジション(奪われた瞬間)にどう守るか、フットサルではこの切替が文字通り「ベース(当たり前)」として身につきます。

⑥狭いゴールをこじ開ける「シュートスキル」

少年サッカーのゴール(幅5m×高さ2.14m)に比べ、フットサルのゴールは幅3m×高さ2mと一回り小さく、ゴールキーパー(GK)との距離も近いです。そのため、単に力任せに打つだけではゴールは奪えません。相手のタイミングを外す素早い振り(トゥーキックなど)GKが反応しづらいコースや高さを正確に狙う技術こうした極限状態での高いシュートスキルが自然と磨かれていきます。

まとめ:フットサルはサッカーの「濃縮還元」

フットサルは、サッカーに必要な要素がギュッと詰まった最高の育成ツールです。スクール生のみんなが、フットサルを通じてさらに魅力的なサッカー選手へと成長していけるよう、全力でサポートしています!
体験入学やレッスンの詳細については、お気軽にスクールまでお問い合わせください。