全日本女子フットサル選手権大会 香川県大会

 
rifer(リズ・フェール)という社会人女子フットサルチームの練習を5月から週1回見させていただいています。
当スクールがスポンサーをしているチームの一つです。


能力の高い選手が数名おり、ポジション的にもバランスがいいチームです。
当初、rizferが所属しているリーグでの試合映像を観た時、フットサルの知識が乏しいと感じました。
フットサルの要素がとても少なく、ただのミニサッカーといえる状態でした。

それから約3ヵ月間、個人戦術と2人組のグループプレーのトレーニングを重ねてきました。
もともと選手の能力が高かったことや、理解力の高い選手がいることで、どんどんレベルが上がっていきました。

そして、練習では伝えきることができない試合運びやプロセスを試合の現場で伝えたいと思い、今大会の監督をさせていただくことにしました。



大会は5チームでの開催。
当日抽選で準決勝からのスタートとなりました。

参加選手はFP8名でGK不在。
FPの1名にGKをしてもらい、FP7名で臨みました。

予めどういう戦い方をするか、どういう交代戦術をするかを共有し
普段起こらないミスやアクシデントが起こることは想定内であること
相手は関係なく自分たちに優勝する資格があるのか試される大会であることを確認しました。

そして、勝ち上がるためには《熱く》《ポジティブに》戦いぬくことを共有しました。



準決勝と決勝の2試合を戦いましたが、2試合ともにとても難しいゲームでした。
どちらの試合にも共通して言えるのはゴール前へのロングボールを多用してくるということ。

こちらの攻撃の時間が長くなるので、ボールの失い方に気を付けること
必然的にフィニッシュの回数が増えるので、決めきること
そしてセットプレーがポイントでした。


トレーニングしてきたワンツー、ジャグナウ、ピヴォ当て、エルなど、選手たちは状況を作ってチャレンジしてくれました。
随所にマークを外す個人戦術やグループ戦術が発揮されていました。
そのうえで個のストロングを発揮する。
短期間で本当に上手くなりました。



試合中に3人が怪我をするなどアクシデントがいくつかありました。
特に決勝は予定していた交代戦術が最初からできず、個々のコンディションを見ながらのマネジメントとなりました。

イレギュラーなことがたくさん起こることは想定していて、選手たちもしっかり対応してくれたので、冷静にマネジメントすることができました。
ミニサッカーではないフットサルの戦い方を現在の力で最大限表現できたと思います。



2試合で失点は3点。
ポジショニングの悪さによるボールロストからのカウンター
個の能力への対応不足
フィニッシュの精度の低さからのカウンター

得点は6点
キックインからのデザインプレー
定位置攻撃からのピヴォ当て
エル
ピヴォ当て(3枚目)
ピヴォ当て(3枚目)
キックインからのデザインプレー


全ての失点と得点に理由と改善点があります。
それを試合中に選手と共有しながら、試合を進めながら成長することができたと感じています。




四国大会に出場する権利を獲得することができました。
あと少しのパスのズレ、サポートのタイミングのズレ、フィニッシュの精度はそれまでの課題です。
また、グループプレーの選択肢も増やします。
四国大会では今大会に出場した選手たちの想いを裏切らないよう、代表としての自覚を持って臨みます。



香川県にも女子選手がたくさんいることを目の当たりにして嬉しかったです。
スクール生OBや教え子、友人のお嬢様などにもたくさん会うことができました。

香川県の女子フットサルは伸びしろだらけです。
これからさらに盛り上がっていくことを期待しています。