バーモントカップ


バーモントカップ県大会の予選リーグを観戦させていただきました。


観戦したのは数試合のみだったので、限定された試合の感想ですが、

ミニサッカーではないフットサルをしようとしているチームはほぼなかったです。

そこは否定的なものではなく、とてつもない可能性を感じます。



ここでいうフットサルの観点は

守備時のプレッシャーのかけ方、セットプレー、攻撃パターンの3点です。

全てのチームがフットサル専門チームではないので、

ローテーションとスペースの使い方までは時間を割けないと思います。


ただ、守備、セットプレー、攻撃パターンの3点さえおさえれば、

フィジカルに恵まれた選手のプレーを制限もしくは活かしたり、

テクニックが優れた選手の突破を制限もしくは活かしたり、

シンプルな連動でフィニッシュまでもっていけたり、

ミニサッカーとは違う部分で勝負することができます。



フットサルにはスペースを作る動き、

そしてそのスペース使う2人の関係での基本的な展開がいくつかあります。

それを知っているだけで2人の関係で崩せるようになります。


例えばワンツー。

ピヴォがスペースを作って、

アラのところでディフェンスをくいつかせて、

フィクソとアラのワンツーで裏をとる。

ワンツーにディフェンスが対応したらパラレラに変える。

パラレラに対応されたらピヴォ当てに変える。

アラへのプレッシャーがあまいなら逆サイドでジャグナウを狙う。


選択肢は複数あります。

一つ一つの動きはシンプルですが、スペースの認知と状況判断が必要です。

こういう動きとアイデアはサッカーにも非常に有効です。




FUTSAL EDGE の下記記事で問題提起されています。

「ドリブルオンリーにロングボール合戦……。日本フットサルを停滞させる「指導者不足」に解決策はあるか。」








個人的には久しぶりに会う知っている選手がたくさんいて嬉しかったです。

それにしても選手の技術は平均的に高いですね。


それと、素晴らしい選手が何人かいました。

それはたくさん点をとった選手やドリブル突破で目立っていた選手だけではないです。

スペースを認知して、タイミングを作ってそのスペースを自分が使う動きをしようとしたり、

もしくはそのスペースを味方に使わせる動きをしようとしていた選手です。

実際はバランスを取ったり、味方の選択肢を判断して自分のプレーを制限していたので、

ゲームの中ではあまり目立っていない選手でした。








僕は初めてフットサルに出会って、即席チームで公式戦に出場し、

県大会を突破したものの、四国大会で辛辣な経験をしました。

その経験がフットサルを本気で取り組むきっかけとなりました。

今からちょうど20年前の話です。


今回のバーモントカップから少しでもフットサルに興味を持ってくれる選手がいることを期待しています。